ミスを減らすための対策・ルール・改善方法 2
前回、私の職場では、「ミスをしたら、その対策案を提出する」というルールがあると述べた。
そして、このルールを運用すると、人はミスを恐れ、活発な行動をしなくなる危険があると言った。
さて、では、どうすればいいのだろうか?
ルールについて考える前に、まずはミスについて考えてみたいと思う。
ミスには、初めてのミスと繰り返しのミスが存在する。
初めてのミスというのは、例えば、毎年新人がやるようなミスや、新しいことに挑戦した際に起きるミスのことである。
これは経験不足などから起きる。
私はこのミスに関してはどんどん奨励したい。
ミスというのはしないに越したことはないのだが、
初めてのミスというのは、人が成長するために必要なものなのだ。
人は失敗して成長するのである。
もうどんどん失敗して、成長していってもらいたい。
さて、問題はもう一つのミス、繰り返されるミスだ。
これは初めてのミスから、成長できなかったために起きてしまったミスだ。
本当になくさなければいけないのはこのミスだろう。
ここで、職場のルールについて考えてみる。
「ミスをしたら、対策案を提出する」
これは、繰り返しのミスをなくすためのルールである。
(なぜなら、ミスしなければ適用されないルールだからだ。初めてのミスを防ぎたいのであれば、他人の経験やミスの共有といったことをする必要がある)
一見、問題がなさそうだが、これの何が悪いのだろうか。
このルールは初めてのミスを許容していないのだ。
一回でもミスをすると、対策の提出が必要になる。
めんどくさい、ミスしたくない、となる。
初めてのミスは、このルールの適用外とするべきだろう。