左手マウスの勧め 右手側ショートカット操作一覧あり
はじめに
右手でマウスを使っていて、日々感じることがある。
それは、[Enter] や [BackSpace] を押すために、いちいち右手をマウスからキーボードへ移動するのがめんどくさい、ということだ。
ふつう、これには次のような対処法がある。
- キーボードのキー割り当て設定を行い、左手側のキーに、[Enter]、[BackSpace]キーを割り当てる。
- ボタンがたくさんあるマウスを購入し、キーを割り当てる。
- キーボードとマウス一体型の機器を買う。
だが残念なことに、私の職場では諸事情により、そのどれも行うことができなかった。
不便。
そこで私は試しに「マウスを左手で使う」ことにしてみた。
左手マウスに慣れるまでは、マウスを思うように扱えずもどかしくてたまらなかったが、慣れてくると・・・
これは、、、便利だ、、、
ということに気づいた。
そこで、今回は、皆さんに「左手マウスの魅力」をお伝えしたい。
左手・右手でよく使うキー操作
左手マウスの魅力をお伝えするために、まず、キーボードの左側と右側でよく使うキー操作についておさらいしておこう。
表1:右手マウス時、左側と右側でよく使うキー操作一覧
左手側 |
右手側 |
コピー [Ctrl] + [C] 切り取り [Ctrl] + [X] 貼り付け [Ctrl] + [V] 元に戻す [Ctrl] + [Z] 全選択 [Ctrl] + [A] 上書き保存 [Ctrl] + [S] 検索 [Ctrl] + [F] [Tab] |
カーソル移動 [矢印キー] テンキー [Enter] [BackSpace] [Delete] |
上記の表から、
「左手でマウスを使う」 と、マウスから手を放さずに右手側の操作(テンキーや [BackSpace]など)が行えるようになる。
一方で、左手側の操作、コピペなどを行う際には、マウスから手を離す必要が出てくる。
結局、マウスから手を放さないといけないのか・・・。不便。
コピペのたびに、左手がキーボードとマウスを行ったり来たり、なんてしたくない。
そこで左手側のショートカット操作を、なんとか右手側でも行えないかと調べてみた。
表2:左側ショートカットに対応する右側ショートカット一覧
左手側 |
右手側 |
コピー [Ctrl] + [C] 切り取り [Ctrl] + [X] 貼り付け [Ctrl] + [V] 元に戻す [Ctrl] + [Z] 全選択 [Ctrl] + [A] 上書き保存 [Ctrl] + [S] 検索 [Ctrl] + [F] [Tab] |
コピー [Ctrl] + [Insert] 切り取り ( [Shift] + [Delete] ) 貼り付け [Shift] + [Insert]
上書き保存 ( [Shift] + [F12] )
|
なんと、基本的なショートカットであるコピペは右手側でも行えるのだ。
これは左手マウスも悪くないんじゃないかと思えてくる。
というわけで実際に「左手マウス」を実践してみたところ・・・
便利!
右手側のキーが予想以上に優秀!
というわけで、以下の表に、左手マウス時のキー操作を紹介しよう。
表3:マウス時、左側と右側でよく使うキー操作一覧
左手側 |
右手側 |
元に戻す [Ctrl] + [Z] 検索 [Ctrl] + [F] [Tab] |
コピー [Ctrl] + [Insert] 切り取り ([Shift] + [Delete]) 貼り付け [Shift] + [Insert] 上書き保存 ([Shift] + [F12]) カーソル移動※ [矢印], [Home], etc 選択※ [Shift] + 移動キー テンキー [BackSpace] [Enter] [Delete] |
※カーソル移動
[矢印キー] の他に、[PageUp], [PageDown], [Home], [End] があり、小さくも大きくも移動できる。
ショートカット:[Ctrl] + [Home] or [End] によるファイルの先頭や最後への移動なども一瞬で行えてストレスフリー。
※選択
選択を行う際は、[Shift] + ([Ctrl]) + [矢印] or [Home] or [End] というように移動キーと組み合わせることで多彩な選択を行うことができる。
カーソル位置から行末まで選択:[Shift] + [End]
全て選択:[Ctrl] + [Home]、その後、[Ctrl] + [Shift] + [End]
などなど
上記表を見て分かる通りほとんどのキー操作を右手側で担うことができる。
左手側の主要操作であるコピペは、右手側でも行えるので、
マウスから手を離さなければならないときは、「元に戻す」や「検索」を行いたいときくらいだ。(「元に戻す」が右手側で使えないのは正直痛いが)
そしてなにより、マウスから手を放さずに、テンキー、矢印キー、[Enter] や [BackSpace] を使える利点が大きい。
まとめ 左手マウスの利点
右手マウスのときと比較して、左手マウスのメリット・デメリットをまとめると次のようになる。
メリット
マウスから手を放さずに、以下の操作を行えるようになる。
- カーソル移動 [矢印], [Home], [End], [PageUp], [PageDown]
- 選択 [Shift] + 移動キー
- テンキー
- [BackSpace]
- [Enter]
デメリット
以下の操作を、マウスから手を放さないと行えなくなる。
- 元に戻す [Ctrl] + [Z]
- 検索 [Ctrl] + [F]
- [Tab]
他、メリットでもデメリットでもない
以下の操作は、右手マウスでも、左手マウスでも、問題なく行える。
- コピー [Ctrl] + [C],[Insert]
- 切り取り ([Shift]+[Delete]) or [Ctrl]+[X]
- 貼り付け [Shift]+[Insert] or [Ctrl]+[V]
- 上書き保存 ([Shift]+[F12]) or [Ctrl]+[S]
「元に戻す」や「検索」ショートカットを犠牲に、[Enter], [BackSpace], [移動キー], [テンキー] といった便利なキー操作を、みなさんも試してみてはいかがだろうか?
左手マウスの利点 マウス・キーボード間の移動
上では、主にキー操作に関する左手マウスのメリットを述べたが、マウス・キーボード間の移動についても、左手マウスには利点がある。
それは、「左手の方がキーボードと距離が近い」ということだ。
どういうことかというと、キーボード右側には「テンキー」が存在するため、右手からはキーボードのホームポジションが遠いのだ。
[Enter]キーなんかはテンキーにも用意されているので、右手マウスでもストレスなく押せるのだが、[BackSpace]を押そうと思うと、テンキーを越えて手を移動させねばならず、かなりだるい。
一方、左手側は、テンキーもなく、すぐ近くに触りたいキーがある。
[Tab]キーなんかも、マウスから手を放さないでも、ちょっと指を伸ばせば押せてしまうくらいだ。
この違いはかなり大きい。
というわけで、マウス・キーボードの距離についても、左手マウスの方が便利なのだ。
(というか、テンキーはキーボード右側配置がなぜ主流なのか。左側にしてほしい)
補足 Excel使用時の便利な右手側ショートカット
- 行追加:[Ctrl] + [Shift] + [+]
- 表選択:[Ctrl] + [Shift] + [*]
- シート切り替え: [Ctrl] + [PageUp], [PageDown]
- A1セルへ移動:[Ctrl] + [Home]
など
右手はいつもマウスにおいていたので、キーボード右側に、[Home] や [PageUp] なんていう便利なキーがあるとは知らなかった。
右手をキーボードに置いているとシート移動がとても快適だ。
ただし、リボンに登録したショートカットは使いづらい。
右手側は、[Alt]キーが使いづらいのが残念だ。