少子高齢化問題 できることを考えよう
はじめに
書店の話題図書コーナーを見ていると、ふとこんな本が目にとまった。
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)
- 作者: 河合雅司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/06/14
- メディア: 新書
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この本は、日本の少子高齢化問題について書かれた本だ。
少子高齢化によりどのような問題がこれから起きていくのかが時系列的に述べられている。
この本を読んで、正直、私は驚いた。
日本の少子高齢化問題については、昔学校で習ったりとか、年金、介護問題だとか、そういったところで聞いていた。
だから、なんとなく、日本まずいんじゃないのー、くらいには思っていた。
けれどこの本で、その軽い危機感を改めることとなった。
この本にはつまり、このままだと、日本が終わる、そう書かれていたのだ。
高齢者が増える、にも関わらず、子どもは減り、労働人口も減る。
養わなければならない者が増えるのに、それを支える者は減っていく。
最終的に人がいなくなり、日本は終わる。
この本を読み終わると、私は少子高齢化問題の対策についてネットで検索を行った。
しかし検索にヒットするのは、少子高齢化に対する問題提起であったり、この問題に対する政策への批判の文章が主であった。
少子高齢化問題に対する具体的な対策は、ほとんどなかったのだ。
当然と言えば当然かもしれない。少子高齢化は社会問題であり、個人が対処するには大きすぎる問題だ。
だがだからこそ、私たち一人ひとりがこの問題のことを考えなければならないのではないだろうか?
政府が少子高齢化問題に対して、対策を実施してくれなかった、そう言い訳を言って、この問題を放っておくつもりだろうか?
そうやって放置した先に困るのは、若い世代、子どもたちの代だ。
私は、子どもたちにそんな無責任な時代を渡したくないと思う。
だから、
私は、そんな未来を回避するために行動を起こしたいと思っている。
そして、
もし皆さんもこの問題に共感してもらえたならば、私と一緒に考えてみてもらえないだろうか?
少子高齢化問題に対処する方法を。
少子高齢化のいったいなにが問題なのか?
対策を考える前にまず、
少子高齢化問題について、具体的に何が問題なのか、確認したいと思う。
少子高齢化問題は、次の三つの問題に分割できる
1.高齢者が増えること (高齢化)
2.子どもが少ないこと (少子化)
3.労働者が減ること (労働者の減少)
それぞれどのような問題が起きるのか見ていこう。
1.高齢者が増える
・病気になる人、養わなければならない対象が増える
・介護士、医師などの人手が不足する
・介護費、医療費、年金などの資金が不足する
2.子どもが少ない
・人口が減っていく
・労働者が減っていく
3.労働者が減る
・人手が不足する
・景気が後退する
・社会保障を賄えなくなる
ここで上げたのはほんの一部であり、これ以外にも、多くの問題が発生するだろう。
もっと詳しく知りたいひとは、『未来の年表』を読むといいだろう。
『未来の年表』には、二冊目もある。
未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書)
- 作者: 河合雅司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/05/16
- メディア: 新書
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『未来の年表2』には、少子高齢化によって起きる、私たちの身近な問題について書かれている。
それから、本の終盤には、私たちがこの問題に立ち向かう方法も少し書かれている。(個人単位でできることといえば、「働けるうちは働く」というものだ)
だが、それだけでは少子高齢化問題の有効な対策とはならないだろう。
対策の方針を考える
さて、問題をはっきりさせたところで、次はその対策と方針を考えたい。
・・・いろいろと考えたのだが、
結論から言うと、。
「お年寄りが活躍する社会」を実現する。
という方針を私は考えた。
つまり、
お年寄りに、元気に、楽しく、働き続けて、そうやって長生きしてほしい、そう私は思っている。
これからは良くも悪くも高齢化社会である。
ならば、社会の多数派であるお年寄りの力を借りずして、やっていくことなどできないだろう。
そして、もしこれが実現すれば、先に述べた問題、高齢化、少子化、労働者の減少、をだいぶ和らげることができると、私は考えている。
以下にどのように問題が緩和されるかを述べる。
1.高齢化
元気に活動したり、働きつづけたりすることで、定年後の孤独生活などの問題が起きなくなる
楽しく暮らしていれば、病にかかりづらい
2.少子化
少子化の原因の一つは、労働者の減少にあると、私は思っている。
よって次に述べる、3.労働者の減少、を解決できれば、この少子化問題を解決する一助になると私は考えている。
以下、なぜ労働者の減少が、少子化の原因の一つであり、労働者の減少を解決すればよいと思ったのかについて記述する。
少子化の原因の一つは、社会に子育てを支援する余裕がないこと。
つまり、社会が(企業や地域や政府が)お金がない、共働きで子育てする時間が取れない、そういった人たちに対して、支援する余裕がないこと。
そしてその余裕がないのは、労働者が不足しているから。
したがって、3.労働者の減少、を解決すればよい。
そう私は考えている。
3.労働者の減少
私が立てた方針の肝は、この、労働者の減少を抑えるというところにある。
つまり、元気なお年寄りには今後もさらに社会で活躍していただいて、労働者の減少をなくそうということだ。
(それにしても日本にはなぜ、定年などという仕事を辞めさせる制度があるのだろう。疑問である)
以上のように「お年寄りが活躍する社会」を実現できれば、労働者の減少を抑えることにより、少子高齢化の有効な対策となるだろう。
次に、この目標を実現するための具体的な方法を考えたいと思う。
具体的な方法を考える
さて、目標を定めたところで、それを達成するための方法を考えてみようと思う。
その前に、すでに行われている取り組みの中で、「お年寄りが活躍する社会」を実現するようなものがないかを調べてみた。
- シニアお助け系のサービス
掃除、雪かき、などの重労働代行サービス
出張販売、食品宅配
これは重要なニーズだが、お年寄りの活躍を支援するものではないため除外
- シニアの労働支援
シニアを積極的に雇う企業
シニア再雇用支援
都心から地方へ移動して雇用を生み出す企業
- シニア健康ビジネス
シニア向けの健康ジム
地域コミュニティ
結果として、孤立シニアの支援や介護問題のような社会問題に対する取り組みは、多く見つかるのだが、元気なお年寄りの社会活動をさらに支援するようなものはあまり見つからなかった。(そもそも元気なら問題は起こらないので当然といえば当然かもしれない)
また、シニア向けのサービスを展開するのに、次のような問題が述べられていることも分かった。
- 様々な人がいる(シニアという一括りのサービスは成功しない)
- 自身のライフスタイルを確立させている人が多い(新しいサービスを欲しない)
- ITを利用しない人も多い(SNSやスマホを利用したサービスが行えない)
私などは、IT系の人間なのでIT技術を使ってなんとかしたいと思ってしまうのだが、なかなか難しそうである。
IT技術など、シニアにこそもっと普及しているべきだと思うのだが。
また、そのIT格差問題を解決するために、シニアのIT支援を行っている企業もあるようだ。
それから、
シニアは、健康や体験することに関心が高いと、アンケートから分かっているようだ。
これによって成功しているのが、シニア向け健康ジムなどだろう。
他にも、
アプリで、シニアの活動を掲示できるようなサービスを展開できないかと、考えて調べてみたところ、同じようなアプリが見つかった。
そのアプリは、近くのイベントや、コミュニティの活動をに掲示するというものだ(シニアに限らない)
こういったものでシニアに活躍する場を提供したいものだが・・・
・・・
みなさんも一緒に考えてみてもらえないだろうか?